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菓子と乳製品(1926年、日本)

 この映画は、「フィルムは記録する」で観ました。
https://filmisadocument.jp/films/view/1

備考:PR映画

あらすじ…明治製菓株式会社川崎工場をPR。

 企業のPR映画。今だったらYouTubeの公式チャンネルで配信するようなものです。
 さて、こちらの工場で何を作っているかというと、チョコレート製品です。チョコレート、おいしそうだなあ。
 そして後半は舞台を牧場へ、更に製乳工場へと移り、乳製品の製造を映しています。乳搾りは手作業!

海豹島(1925年、日本)

 この映画は、「フィルムは記録する」で観ました。
https://filmisadocument.jp/films/view/42

備考:文部省映画

あらすじ…樺太の海豹島(かいひょうとう)へ行った。

 海豹島という名前を見て私は当初「あざらしじま」と読みましたが、説明文によると「かいひょうとう」というらしいのでそちらに従います。
 それじゃあアザラシはいるのかというと、まず出てくるのはオットセイで、次にウミガラス。なかなか出てこないな…と思ったら、映像ではオットセイの解説が延々と続きます。なるほど、してみるとこれはオットセイのドキュメンタリー要素が強いんだな。

忠魂義烈 実録忠臣蔵(1928年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/dBf3ADtavpc

監督:マキノ省三
出演:伊井蓉峰、諸口十九、市川小文治、月形龍之介、嵐長三郎(嵐寛寿郎)
備考:時代劇、モノクロ、再編集版

あらすじ…殿中松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかる。内匠頭は即日切腹、赤穂藩はお取り潰しとなる。

 冒頭の字幕によると、そもそもこの映画は超大作として撮影されたものの、編集中に火事によってネガの大部分を焼失。残存したネガを編集し、封切り。討ち入りのシーンは別に追加。さらに戦争により散逸したものの戦後に発掘・復元。さらに昭和43年(1968年)に再製作…と、かなりの有為転変を経ている作品です。忠臣蔵のストーリーも劇的ですが、この映画が辿った道筋もなかなかのものです。

 さて、この作品を観ると、超大作として作られただけあって、1時間の作品ではちょっと見られないような豪華さとなっています。例えば「出演」の項目では書きませんでしたが、片岡千恵蔵なども出演しています。この時代の演劇に詳しい人なら、冒頭のスタッフロールを見ただけで色々な発見があるんじゃないでしょうか。

 ところで、この映画は前後編に分かれているのですが、浅野内匠頭が切腹して江戸から赤穂に向けて早馬が走り出したところで前編が終わっています。そのペース配分で大丈夫なのかと思わないでもないのですが、後編は結構駆け足で話が進んでいました。

【関連記事】
令和6年7月7日執行 東京都知事選挙(目次)

【忠臣蔵関連記事】
昭和45年制作/テレビ番組 愛知の旅 吉良の里
忠臣蔵外伝 四谷怪談
【LIVE】忠臣蔵義士新党・小野寺こうき氏が東京都知事選に出馬へ 記者会見
浅野内匠頭終焉之地の碑(港区新橋)
天野屋利兵衛浮図の碑(泉岳寺)
加藤廣『謎手本忠臣蔵(上)』新潮社
加藤廣『謎手本忠臣蔵(下)』新潮社
五味康祐『薄桜記』新潮社(1)
五味康祐『薄桜記』新潮社(2)
五味康祐『薄桜記』新潮社(3)
近松門左衛門『碁盤太平記』
吉川英治「無宿人国記」

斬人斬馬剣(1929年、日本)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/sW7hOGlpJOc

監督:伊藤大輔
出演:月形龍之介、金子弘
備考:時代劇、モノクロ、無声、ダイジェスト版

あらすじ…代官が城代大須賀と結託して悪政を布いていた。村に滞在していた浪人の十時来三郎は、城下に出て君側の奸を一人また一人と殺して行き、さらには代官の顔に傷を負わせる。そこで代官は腕の立つ浪人を集め、十時来三郎を襲わせる。

 オリジナル版は現存せず、今回視聴したのは後年になって発見されたダイジェスト版になります。そのため、シーンが飛び飛びになっています。観ていてストーリーがちょっとわかりにくい。

 それはさておき、悪党たちの対応があんまりよろしくない。いくら十時来三郎がクソ強いからといって、浪人をかき集めて襲わせるのはいかがなものか。家中に腕の立つ者がいないということを白状しているようなものだし、それだけ強い浪人が運良く領内に滞在していてしかも召し抱えに応じてくれるとは限らないのですぞ。
 まあ、どうせ浪人は使い捨てなのでしょう。

ミッキーのオペラ見学(1929年、アメリカ)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/u9eUkV1YGGQ
https://youtu.be/LpnQGZXbmOg
https://youtu.be/Xv9-KgHQOT0

監督:アブ・アイワークス
原題:The Opry House
備考:アニメ、モノクロ

あらすじ…ミッキーマウスたちが小さな劇場で演奏などを披露する。

 邦題は「ミッキーのオペラ見学」となっていますが、ミッキーマウスは舞台に上がって蛇使いに扮したりピアノを演奏したりするなど、見学の範疇を超えています。まあ、観客(視聴者)にとっては「見学」になるのかもしれません。
 ちなみに演目が始まって最初に演奏される曲は、『カルメン』の「闘牛士の歌」です。だいぶアレンジ(?)が入っているのでわかりにくいと思いますが…。

【参考】
ビゼー : カルメン組曲 第2番 闘牛士の歌
https://youtu.be/sO5jIKOpksE

アリス・コメディ:アリスが中華街で誘拐される(1925年、アメリカ)

 このアニメは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/33s564eqBiw

監督:ウォルト・ディズニー
出演:マーギー・ガイ
原題:Alice Chops the Suey
備考:コメディ

あらすじ…アリスが中華街でギャングに誘拐される。相棒の猫はアリスを救出しようと奮闘する。

 今回、アリスは袋に入れられて、ひどい目に遭っています。しかも半分以上は、猫によって。いくらギャングから逃げるためとはいえ、扱いがぞんざいすぎる。袋から出てきた時、よくケロリとしていたものだ。
 尚、原題は意味がちょっとわからなかったので、ストーリーの内容から邦題を(勝手に)決めさせていただきました。

アリス・コメディ:アリスがパズルを解く(1925年、アメリカ)

 このアニメは、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/FaUakDoq7hI

監督:ウォルト・ディズニー
出演:マーギー・ガイ
原題:Alice Solves the Puzzle
備考:コメディ

あらすじ…アリスがクロスワードパズルに苦戦していると、猫がやってきて海に誘う。アリスは水着に着替えて猫と一緒に海で遊ぶ。

 ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、アリスが苦戦していたクロスワードパズルの答えは至って簡単なもので、これで苦戦するのかと思わずツッコミを入れたくなります。まあでも、アリスはまだほんの子供だから、あの程度の単語でもなかなか思いつかないということなのでしょう。

ミュンヒハウゼン男爵の冒険(1929年、ソ連)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Oza8xE3tp_M
https://youtu.be/n4_BOfkQhvU

監督:D・チェルクス
英題:The Adventures of Baron Munchausen
備考:アニメ、コメディ

あらすじ…ミュンヒハウゼン男爵が自分の冒険談を語る。ある朝、自邸で飼っている鳥を狐が襲う。男爵は飛び起きて狐を捕まえようとするが…。

 ミュンヒハウゼン男爵は通称「ほら吹き男爵」といって、ほらを吹くことで有名。こちらの作品は彼が語る話中話の形で物語が展開されるのですが、彼の話自体がほら話の類となっています。
 それにしても、狐一匹を捕まえるという、話としては本来ショボいはずなのですが、それがミュンヒハウゼン男爵の手にかかればこれだけの冒険譚になってしまっています。詳細はネタバレ防止のために伏せますが、話をどれだけ盛るかに注目してみるのもいいでしょう。

【関連記事】
ミュンヒハウゼン男爵の冒険:冬の旅

アッシャー家の末裔(1928年、フランス)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/7NoTf-DmOuY
https://youtu.be/Tf8Kv4YSBq4

監督:ジャン・エプシュタイン
出演:マルグリート・ガンス、ジャン・ドビュクール、シャルル・ラミー、アベル・ガンス
原題:La chute de la maison Usher
原作:エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」
備考:ホラー

あらすじ…アランは旧友のロデリック・アッシャーの招きに応じてアッシャー家へと赴く。そこでは、ロデリックが病弱な妻マデラインの肖像画を描いていた。

 ロデリックとマデラインは原作小説では兄妹でしたが、こちらの作品では夫婦に変更されています。兄妹であればマデラインもアッシャーの血を引く者だと言えるし、夫婦であればこれは夫婦の(ある種の)愛の物語だとも言えます。どちらがいいかは一概には言えませんが、私は兄妹の方が好みです。
 それから、原作小説では使用人の影が見えなかったと記憶していますが、ここではちゃんと執事と思しき男性が登場しています。やっぱりいたんだ。
 ところで、ロデリックがギターを演奏するくだりでは様々な映像を短く挟み込んで、幻想的な雰囲気を醸し出しています。これはトリップしているような気分になりますな。

糸杉の精(1921年、アメリカ)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/f0wIlhHLcoQ

監督:ダドリー・マーフィー
出演:チェイス・ハリンダイン
原題:The Soul of the Cypress
備考:モノクロ、無声

あらすじ…カリフォルニアの沿岸で若い音楽家が音楽を演奏する。すると、それに魅了された糸杉の精(女性)が彼のところへやってきて、二人はキャッキャウフフを始める。

 ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、この音楽家の末路を見ると「いくら何でも…」と思わずにはいられません。もっとも、ここには描かれていませんが、ひょっとしたら彼は自殺願望を抱えるような何らかの深刻な裏事情があったのかもしれません。

 ちなみに原題は"The Soul of the Cypress"で、Cypressは糸杉という意味で、原題を直訳するなら「糸杉の魂」となるのでしょう。ですが、彼女は樹木の精(ドリアード)なので、ここでの邦題は「糸杉の精」とさせていただきました。

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