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三島由紀夫「弱法師(よろぼし)」

あらすじ…盲目の青年・俊徳(としのり)の親権を巡って、養父母の川島夫妻と実の両親の高安夫妻とが争い、家庭裁判所の桜間級子調停委員が調停に入る。

 俊徳は「一種の狂人」(P207)と評される性格の持ち主で、双方の両親を翻弄しています。こりゃひどい。
 ともかくもこれでは埒が明かないと見た級子は俊徳とサシで話すことにします。そしてそこに至って俊徳は「この世のおわり」(P222)の光景をまくしたてて、自分がなぜこうなってしまったのかを明らかにしてます。ここまで語らしめるとは…ああそうか、級子は俊徳にカウンセリングのようなことをしていたのか。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

最恐の都市伝説トップ10(2013年、カナダ)

 この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/1MJqqU8XcGE

原題:Top 10 Scariest Urban Legends
製作:WatchMojo.com

10位:下水道のワニ
9位:臓器抜き取り
8位:パッシング(車のヘッドライトを瞬間的に上向きにすること)
7位:フック
6位:君は電灯をつけなかったことをうれしく思わないか?
5位:舐めた手
4位:ベビーシッターと上の階の男
3位:後部座席の殺人者
2位:消えたヒッチハイカー
1位:ブラッディ・メアリー

 2位の「消えたヒッチハイカー」は、ヒッチハイカーを車に乗せたらいつの間にか消えていた、というもの。日本だとタクシーが幽霊を乗せてしまったという話がこれに近い。
 それから、1位のブラッディ・メアリーは鏡の前で血まみれの女性を召喚するというもので、当ブログではこの話を基にした自主制作映画を取り上げています。

 尚、他の都市伝説については省略。

三島由紀夫「熊野(近)」

あらすじ…大実業家の宗盛は、愛人の熊野(ゆや)を花見に連れて行こうとするが、熊野は行きたがらない。北海道の母が病気だというのだ。

 三島由紀夫はこの作品の他に同名の別作品を書いて『三田文学』に載せており、それと区別するためにこちらの『近代能楽集』の「熊野」には(近)を付け、『三田文学』所収の「熊野」には(三)を付けて表記します。
 さて、この「熊野(近)」では最後にどんでん返しが用意してあり、それを見ると宗盛が意外にしたたかで有能だったりします。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、このハッピーエンド(?)には釈然としないものが残りました。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

【関連記事】
三島由紀夫「熊野(三)」

トランプ大統領―アメリカ地獄の行進曲(2017年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/-tGutFcN560

原題:President Trump - United States Hell March (2017)

 ドナルド・トランプの映像などに、RTSゲーム「Red Alert」シリーズのメインテーマ曲「ヘル・マーチ」を付けたもの。ヘル・マーチ(Hell March)を直訳すると「地獄の行進曲」となるので、邦題は「トランプ大統領―アメリカ地獄の行進曲」とさせていただきました。
 …何だか本当に地獄を行進させられそうですな。

ドナルド・トランプ

【関連記事】
ドナルド・トランプ(目次)

三島由紀夫「道成寺」

あらすじ…巨大な衣装箪笥がオークションにかけられる。とそこへ、踊り子の清子がやってきて、その衣装箪笥の恐るべき由緒を語る。

 清子の話を整理すると大体こんな関係になります。

三島由紀夫「道成寺」

 安珍が安(やすし)に、清姫が清子になっているわけですな。それから、謡曲「道成寺」では清姫が白拍子に化けて登場していましたが、それがここでは踊り子になっています。
 ただ、清姫は安珍を殺しましたが、清子は安を殺してはいません。話によれば犯人は桜山氏、即ち不倫相手の夫です。清子が桜山氏を唆(そそのか)して安を殺害せしめたというのなら、清子も殺人の共犯(正確には殺人教唆)になるのでしょうが、どうもそういう形跡は見当たらない。

 最後に、ラストについて。ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、謡曲「道成寺」の結末よりは幾分か軽い感じがします。これはやはり、主人公が愛する者を殺したという十字架を背負っていないからでしょうかね。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

【関連記事】
市原悦子のむかし語り:「今昔物語」“女の執念が凝って蛇となる話”
謡曲「道成寺」

ブラッディ・メアリー伝説 いたずら(2016年、イギリス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/F7AaYvD2QfI

原題:Bloody Mary Legend - Spoof
備考:ホラー

あらすじ…男が鏡の前でブラッディ・メアリーを呼ぼうとするが、相棒が茶化してくる。

 ブラッディ・メアリー伝説とは、鏡の前でブラッディ・メアリーの名を3度呼ぶと血まみれの女性が現われるというものです。
 ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、最後のオチはいわゆる三度目の正直ってやつですかね。

三島由紀夫「班女」

あらすじ…画家の老嬢・実子は、班女の花子の面倒を見ている。花子は愛する男が戻ってくるのを待っているのだ。そんなある日、花子のことが新聞に載り…。

 班女が登場する作品といえば近松門左衛門の「双生隅田川」を取り上げたことがあります。あちらの班女は我が子を失って狂女となりましたが、こちらの班女(花子)は恋人を失って狂女となっています。だとするとこれは恋愛劇になるのか。
 恋愛劇といえば、実子もその恋愛劇のプレイヤーでしょうな。作品中で実子は何とかして花子を手放すまいとしていますが、実子がレズビアンで花子を愛しているのだと解釈すれば彼女の行動も納得が行きます。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

ポケモンGO:狩る者と狩られる者(2016年、イギリス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/zip1myNP8kg

原題:Pokemon Go - In real life
備考:SFアクション

あらすじ…スチュアートはポケモンを捕まえ続けるが…。

 主人公は冒頭でいきなりミュウ(レアリティ:SS)を捕まえています。やるなあ。
 ちなみにポケモンGOでミュウを入手する方法は…いや、ここに書くのはやめておきます。デマ情報が流れているそうですし、私はこの方面に詳しくないから、ここで下手なことは書けない。ただ、少なくともこちらの作品のように簡単に入手できるものではない、というのは確実です。

三島由紀夫「葵上」

あらすじ…深夜の病院。若林光は入院している妻・葵を見舞う。とそこへ、光のかつての恋人・六条康子がやってくる。

 『源氏物語』に材を取った作品。とすると光源氏→若林光、葵上→葵、六条の御息所→六条康子ということになります。もちろんここに登場する六条康子は…おっと、これ以上はネタバレ防止のために伏せておきましょうかね。
 尚、この作品に登場する看護婦だけはモデルが見当たりませんが、これは前半のガイド役といったところで、光たちのドロドロの愛憎劇に加わることなく退場します。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

【関連記事】
新源氏物語

サマリア(2016年、スペイン)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/OcY0cBZZIn4

監督:アルトゥール・ルバン
出演:ラケル・アレナス、アレリー・ファロ、パブロ・テヘラ
原題:SAMALIA - Cortometraje de terror
備考:ホラー

あらすじ…とある女性が妙に安い家に住むことになるが、それは例によって例のごとく曰く付きの物件だった!

 効果音がちょっと派手すぎやしませんかね。ここまで音が大きいとかえって興醒めですな。
 尚、この作品の言語はおそらくスペイン語ですが、動画の設定で英語字幕を出すことができます。その英語字幕を基に、冒頭の電話のメッセージを和訳してみました。

電話1:ハーイ、私よ、スーシー。あなたが教えてくれたことについて考えてみたの。どうして電話に出てくれないの? 電話して!

電話2:やあ、アレックス。いつもの場所で夕飯を食うって約束したよな。来るつもりなら、知らせろよ!

電話3:1時間待ってるけど、まだ姿を見せない! 来てよ! 機会があったら電話して!

 推測するに、どうやら突然失踪した模様。

三島由紀夫「卒塔婆小町」

あらすじ…夜の公園でタバコの吸い殻を拾っている老婆のところへ、若い詩人が近付いてくる。老婆は詩人に、昔自分が鹿鳴館の花形だったという話をする。

 鹿鳴館の華やかなりしパーティーの光景は、死にゆく詩人が見た幻想(マッチ売りの少女のような!)だったのだと解釈できます。あるいは、老婆は実は邪悪な魔女で、哀れな詩人に魔法をかけて眩惑し、死に至らしめたとも解釈できます。まあ、近代合理的な人ならば後者よりも前者の解釈の方が説得力を持つでしょうな。
 もしも前者の解釈を採るならば、謡曲「卒塔婆小町」の老婆が深草少将の亡霊に取り憑かれて狂っていたのに対し、こちらの作品では狂っていたのは詩人の方だということになります。

【参考文献】
三島由紀夫『近代能楽集』新潮社

鏡の中の幽霊(2011年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/rvwyfuqYpWY

原題:Ghost in Mirror
備考:ホラー

あらすじ…男が洗面台で歯磨きをする。

 わずか48秒の短い作品。サムネイル画面とタイトルでわかると思いますが、鏡に映っているのが幽霊です。
 それにしても、自宅で歯磨きしている時に帽子をかぶっているとは妙なものですな。

«三島由紀夫「綾の鼓」

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